「ムートン」というと、ブーツをイメージする方が多いかもしれません。でも実は、ムートンは寝具としてもかなり優秀なんです。今回はムートンシーツの魅力や取り扱い方法をご紹介します。
ムートンシーツは羊の毛皮を張り合わせ、毛を起こしてカールしないように加工したもの。シングルサイズ1枚に、なんと約6000万本の毛が密生しています!この高密度の毛足一本一本が体を支え、体圧(=体を布団に押し付ける圧力)を気持ちよく分散してくれます。
マットレスや敷ふとんの質によって体圧がうまく分散されない場合、体のでっぱっている部分に圧力が集中してしまうため、血管やリンパ管が圧迫されて血液やリンパ液の流れが悪くなってしまいます。
こちらのムートンシーツのように耐圧分散性に優れていると、血液やリンパ液の流れを妨げないため、過度の寝返りが抑えられ、朝の寝覚めを爽やかにしてくれます。寝たきりの方の褥瘡の予防にも適しているんですよ。
羊毛は吸湿性・発散性に優れている素材。湿気が気になる夏にも、乾燥が気になる冬にも、年間を通して背中の湿度を約50%(快適な湿度)に保ってくれます。
また、羊毛には夏毛・冬毛がないため、表面温度を一定に保つ性質を持っています。ウールというと冬のイメージが強いですが、実は四季を通して快適にご使用いただけるんです。
ただ、日本の夏は高温多湿なため、羊毛が汗の水分を弾いてしまうこともあるかもしれません。そんな時はムートンの上に麻のシーツをかけて併用するとよりサラサラ快適になりますよ。
羊毛の表面には「ラノリン」という油分があります。ラノリンは化粧品の原料にもなる、保湿作用に優れた性質を持っています。羊毛に触れることがお肌のケアにもつながるんです。
表面の油分は汚れが染み込むのを防ぐ働きもしてくれるので、汚れにくく衛生的にご使用いただけます。
羊の天然の油分が汚れの染み込むのを防いでくれるため、少しの汚れなら拭き取るだけで綺麗になります。また、定期的にブラッシングして絡まりをほぐしていただくと、高い弾力性が保たれます。布団干しなどで直射日光には当てることは避けてください。
通常のご使用でしたら、2〜3年に1回、専門のクリーニング店に出すことをおすすめします。どうぞ販売店にご相談ください。
まるげんでお取り扱いしているムートンは、若い羊の毛皮を中心に使用しているため、一本一本の毛が太く、高密度。弾力性に非常に優れています。この極上の寝心地を、ぜひ店頭にてお確かめください!