質の良い睡眠をとることができると、体も心も軽くなります。睡眠は、だだ単に肉体的な疲れを取るだけでなく、脳(こころ)の疲れをとる大切な役割を果たしているのです。
では、「質の良い睡眠」とはどのようなものなのでしょうか?また、質の良い睡眠をとるためにはどうしたらいいのでしょうか?お客様から頂いたご質問をもとに、Q&A形式でご紹介しましょう。
眠りについた後は、すぐに「ノンレム睡眠」に入ります。ノンレム睡眠は「大脳の睡眠」ともいわれ、脳を休ませ回復させる役割があります。その後、「レム睡眠」という「体の睡眠(肉体は休んでいるが脳は活動している眠り)」に移ります。この2つの眠りはワンセット約90分のサイクルで、毎晩4〜5回繰り返されています。このセットの1〜2回目に「深い眠り」を得ることが、質の良い睡眠につながります。3回目以降はだんだんと眠りが浅くなり、目覚めに向かっていきます。
骨や筋肉を作ったり、代謝を促進したり、壊れた細胞を修復するなど、体のメンテナンスをしてくれるとても大事な物質「成長ホルモン」は、ノンレム睡眠の間に分泌されます。1〜2回目のノンレム睡眠で深い睡眠とることで、成長ホルモンが正常に分泌され、体の調子を整えることにつながるーそれが「質の高い睡眠」と言えます。
朝目を覚まして朝の光を浴びた時に、「メラトニン」という眠くなるためのホルモンの生成が始まります。メラトニンの生成が始まって15時間後くらいから分泌が始まり、自然に眠くなっていきます。深い眠りを得るために、朝の光をしっかり浴びて、メラトニンを正常に働かせることを心がけましょう。
朝の散歩など、明るいところで規則的な運動をすると効果が高まります。“睡眠ホルモン”メラトニンの前駆体であるセロトニンは、明るいところで運動すると分泌されるんです。
朝食をしっかり取ることもおすすめです。咀嚼も運動の一つなんですよ。お肉や豆などの食品から、セロトニンの原料になるタンパク質を積極的に取りましょう。
深部体温(体の内部の温度)は、朝から夕方に向けて高くなっていき、夜から朝にかけて低くなっていきます。夜、深部体温が下がり始めると「眠い」と感じるようになります。ですが、日中にしっかり体温が上がっていない場合、しっかり体温が下がることができず、眠気を感じにくくなってしまいます。夕方に軽い運動をしたり、お風呂でぬるいお湯に浸かることで体温を上げておくと、眠気を感じやすくなりますよ。
スマホやパソコンなどのブルーライトは脳を覚醒させてしまうので、寝る前には控えることをおすすめします。また、眠気を覚ましてしまうカフェインも控えた方がいいでしょう。
体と寝具の間には小さな空間がありますが、この空間の温度や湿度を「寝床内気象」といいます。理想的な寝床内気象は、温度が33±1℃、湿度が50±5%。特に湿度を上げ過ぎないようにすることが、快適な睡眠環境につながります。
吸湿性・放出性のいい寝具やパジャマを使うことで、湿気がこもりにくく快適な状態が持続します。吸湿性・放出性に優れているのは天然素材。春秋は綿、夏は麻、冬はウールやシルクなどがおすすめです。できれば化繊のジャージや分厚い生地などは避けましょう。
吸湿性・放出性に優れた、これからの季節におすすめの羽毛や真綿の肌掛けやガーゼパジャマなど、各種入荷しております。ぜひ店頭にてお確かめください!