特集

[2019.4.26]

絹が100%詰まった真綿ふとんは、実は1年中活躍するスグレモノなのです!

真綿

「真綿」ー現代ではあまり馴染みのない言葉になっているかもしれません。“綿”という漢字から、ひょっとしたら木綿をイメージする方もいらっしゃるかもしれませんね。

真綿とは繭を綿状に加工したもので、原料は“絹”です。この真綿を詰めた掛けぶとんが「真綿ふとん」です。

近江真綿ふとん

まるげんで取り扱っている真綿ふとんは、詰め物が真綿100%のものです。絹を詰めた布団なんて、ちょっと贅沢な気がしますよね。でもこの真綿ふとん、とっても機能的なスグレモノなんです!

1. 吸湿性が綿の約1.5倍!
絹は吸・放湿性に優れていて、綿が60分で放出する湿気を40分で放出します。ムレ感がなく四季を通じて快適にお使いいただけます。

2. 体に自然にフィット
軽く、ソフトでしなやかなので、ドレープ性が抜群。体に自然にフィットしてくれます。

3. クリーンで衛生的
蚕のはく糸は繊維が長いため、わたぼこりになりません。抗菌・消臭効果も期待でき、クリーンで衛生的です。

4. 一年中使用できます
春秋は肌掛けふとんとして。夏はエアコンなど冷えが気になる時に。冬は毛布代わりに掛け布団の下に。吸・放湿性に優れているため、湿気の多い梅雨時期も快適にご使用いただけます。

入金真綿ふとん

まるげんでお取り扱いしている真綿ふとんの中でも、「入金 真綿ふとん」はちょっと特別な存在です。

“入金真綿”は、福島県伊達郡保原町を中心とする一帯で約370年間にわたり生産されている、希少価値の高い貴重な真綿。重要無形文化財にしていされている「結城紬」と同じ原料で作られた最高級品です。

入金真綿ふとんのできるまで

汚れた繭や大きな穴の空いた繭などは使用せず、正繭(正常な繭)と玉繭(2匹以上の蚕が共同して1個の繭を作ったもの)のみを使用。1枚の真綿ふとんに、何と約3,000個の国産高級繭を使用します。

練り

真綿づくりは、繭を煮る「練り」から始まります。

すすぎ

煮た繭をきれいな水で冷やし、汚れを落とします。

真綿づくり

きれいなぬるま湯の中で繭を袋状に伸ばし、「袋真綿」にします。約4個の繭を重ねる真綿づくりは、伝統の技。

手挽き

一枚ずつ丁寧に袋真綿を手挽いていきます。それを幾重にも重ね、真綿ふとんが完成します。薄く薄く伸ばされたこの真綿、1Kgの入金真綿ふとんに約650〜750枚も使用されています!大変な手間ひまがかかるため、熟練の職人が2人がかりで1日に2枚程度しか作れないそうです。

角真綿

入金真綿ふとんの他にも、角真綿を使用した近江真綿ふとんや、帽子真綿を使用したお手頃なものなどをご用意しております。詰めものにしている手挽き真綿の枚数によって、同じ重さでも膨らみに違いが出てきます。使用感の違いをぜひご自身で確かめて、お気に入りの1枚を見つけてくださいね♪

お手入れの仕方

傷みや汚れを防ぐため、ぜひカバーを掛けて使用してください。

お手入れは、風通しの良い日に陰干しするだけで十分です。詰めものも側生地も絹100%を使用していますので、直射日光はできるだけ当てないようにしてください。